Top Page > 滋賀の食
滋賀には、きらりと光る伝統食がたくさん残っています。伝統食の魅力は、手間と時間をかけた深い味わいにあります。伝統食は親から子へ、子から孫へと幾世代にもわたって伝えられ、練り上げられてきた地域の財産です。びわ湖の幸や山の幸、地域で育てられた食材を一番おいしく食べる方法を教えてくれます。生き抜いていく知恵を授けてくれます。
「伝統食に興味があるけれど、作るのが面倒くさい」思っている人はいませんか。意外に簡単に、誰でもつくれるのです。なつかしい、そして新しい味があなたを待っています。
従来の活動の成果が実って、滋賀県で無形民俗文化財として「滋賀の食文化財5点」が選択された。
1.湖魚のなれずし
なれずしに漬ける湖魚には、フナのほかハス・オイカワ・ワタカ・ウグイ・モロコ・アユ、コイなどがあります。神饌としてはドジョウやナマズまで登場します。
2.湖魚の佃煮
多様な淡水魚の煮物文化があります。モロコ・アユ・イサザ・ハイ・ハスなどのほかエビ・シジミ・タニシなどを含め、魚介を煮て丸ごといただきます。大豆とたき合わせたイサザ豆やエビ豆、またはアユの昆布巻きなどもこれに含まれます。
3.日野菜漬け
日野菜は、日野菜・あかな・えびななどとよばれるアブラナ科の野菜で、日野町鎌掛あたりで自生していたのが広まったとされています。伝統的な漬け方は糠漬けで、サラダ感覚で食べる浅漬けの桜漬けもあります。
4.丁稚羊羹
小豆を煮て、甘く味付けし、小麦粉や米粉と練り混ぜて、竹の皮に包んで蒸したものです。近江商人の丁稚が奉公先への土産に持っていったとされています。
5.アメノイオ御飯
アメノイオとは、秋の産卵期のビワマスを指し、琵琶湖固有種です。ご飯と炊き込んだ秋の味覚で、若い衆の会合など大勢が集まるときに大鍋で作られました。